こんにちは!体育スクールの中尾です。
今回は「運動好きの子ども」についてです。
運動が好きな子、運動が嫌いな子、その間にはいったい何があるのでしょうか?
子どもの運動に対する意欲を引き出す、運動好きのスパイラル
〈運動好きのスパイラル〉〈運動嫌いのスパイラル〉という言葉をご存知でしょうか?
運動が好きな子は放っておいてもどんどん自分から身体を動かそうとします。
逆に、運動嫌いな子はいくら声掛けをしても嫌がってなかなか動こうとしません。
これは単に『運動の好き嫌い』だけの問題ではないのです。
運動好きのスパイラル
できた!→楽しい!→運動が好き!→頑張って練習するぞ!→できるようになった!→楽しい!→運動が好き!もっとやりたい!
というもので、『できた!』という成功体験をきっかけにどんどん運動が好きになって、運動以外のことにも『もっと!もっと!』という意欲が沸きます。
成長とともに、何事にも積極的に取り組んだり、対人関係も良好になるスパイラルにも繋がります。
運動嫌いのスパイラル
できない→楽しくない→運動が嫌になる→頑張らない→いつまでたってもできない→楽しくない→運動が嫌い
というように、できないという思い込みやできなかったというような過去の失敗に引きずられて、どんどん運動を避けるようになっていきます。
運動以外のことにも消極的で、劣等感が強く集団の中で孤立することもあります。
対人関係が苦手なために、一人で部屋で何時間でもゲームに夢中になっていたりすることもあります。
運動能力の発達が心の育ち方に与える影響
「運動が嫌いだから」「運動なんてしたくない」というのを好みの問題だからと放っておくと全く運動をしなくなってしまいます。
近年ではゲーム機の普及が進んでおり、大人でも面白いと思ってしまうゲームがどんどん出てきます。
それを運動嫌いの子に「1時間でやめなさい。外で身体を動かして遊びなさい」と言ってもなかなかそうはいきません。
運動が嫌いでゲームしか楽しいものを知らなければそれに依存してしまうことになります。
運動能力の発達は心の育ちにも大きく影響します。
屋内遊びの選択肢
今、運動が嫌いな子にはできるだけ早く運動の楽しさ、大切さに気付かせてあげることが今後の人生においてとても重要になってきます。
友達と遊ぶときは元気に外で遊ぶというのが子どもたちの理想の形ですが、雨の日には外で遊ぶことが難しいからオセロやトランプ、そこにゲームという選択肢があります。
ゲームをすること自体が悪いわけではなく、いつでもゲームしかしない、一人で何時間でもやっているというのが問題なのです。
コミュニケーションスキルを育み、健康な体作りのために屋内での遊び方も考える必要があります。
子どものやる気を引き出すために必要なこと
子どものやる気を引き出すために必要なこととはズバリ、「きっかけ」です!
え?何のきっかけ?どんなきっかけ?
じゃあきっかけがあるまで待つしかないのか・・・?
そう思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、きっかけはすぐ近くにあります。
それは「プロの指導」です。
最初から全くやる気のない、全てにおいて無気力なお子さんはいません。
子ども時代の成功体験
「できた!」という成功体験を経験した後はガラッと人が変わったようになります。
その「できた!」にまだ出会えていないだけかもしれません。
適切な練習、適切な言葉かけ、適切な補助を行うことでどんな子でも必ず上達します。
結果だけでなく、過程〈お子様の頑張る姿勢〉を大切にすることで目標達成への努力が身に付きます。