こんにちは、西田です。
GWも終わり、少しずつ夏に向かって進んでいます。各選手が、春から積み上げてきたサッカー選手としての心技体が確実にレベルUPしてきていて観ていても楽しいし、またここからだな~と感じる毎日です。
この間、Grandeの練習メニューで2タッチゲームを行いました。
正直まだまだ練習メニューの中では早いのかなと感じました。
2タッチゲームの練習は、技術がある者同士だからこそ、意味のある練習となります。
2タッチサッカーをすれば、技術の質は顕著に表れてくるので、本当にファーストタッチでボールを自分のものに出来たかどうか、しっかりと見極める必要があります。
例えばトラップで、かすかに2タッチしてるのに3タッチでプレーを続行したり、技術を曖昧にしないで、妥協してプレーしないことです。
細かく技術を制限した中では、ワンタッチワンタッチを曖昧にしないでプレーするから、ファーストタッチに神経を使い、ファーストタッチの重要さを感じることが出来るのです。
ここを練習の中で、感じて欲しかった!!
2タッチしか出来ない中では、判断もすごく重要ですが、ファーストタッチでボールを自分のものに出来る技術がしっかりと出来ていないと良い判断は出来ません。
最低限、目の前にあるボールを正確にコントロール出来る技術を身につけてこそ、この練習の価値があります。
ブラジルではよくゲームの中の練習で、この2タッチゲームを行う事がある。
技術がある者同士が戦う中では、一人一人の技術と判断が勝敗を左右します。特に、トップレベルでは状況判断も関係なくドリブルする選手なんていません。
一人一人が一瞬一瞬の状況を見極めて、自分の持ち味を発揮出来なければいけない。
パスや動きがどうとか、フォーメーションがどうとか、結局、個人の技術や能力がない限り、そんなものは一時凌ぎにしかなりません。
先ず個人の技術を上げなければ何にも繋がらない。
ブラジルで2タッチゲームが多かったからと言って、誰にでもそれが効果的かと言ったら、全く違います。
個人の技術がそこまで達していなければ、ただのパスを繋ぐだけの練習になってしまう。
ブラジル人の2タッチゲームは、一人一人の個人技が高いだけではなく、常に頭の回転が止まらず、サッカーを知っていて、さらにイマジネーションがある。
本物の2タッチゲームは、本物の技術と良い頭がなければ出来ません。
本物の技術と良い頭があれば、決して2タッチゲームだからといっても、ボールをキープ出来ないわけではない。
2タッチゲームは、2タッチしかできないから、パスだけとか、蹴るだけというイメージがあってはいけない。
パスは、自分が良い状態だから繋がるんであって、良い状態を作ることは、タッチ数に関係なくボールを自分の物に出来ているわけで、正確なワンタッチはしっかりキープ出来ていることと同じ。
トラップにしても、ワンタッチで正確に次のプレーに移れる所に置けるということは、これもキープ出来ているということ。
タッチ数を制限されても、やるサッカーの質は変わりません。技術がしっかりしていれば、相手との駆け引きや間合いを楽しむことも出来る。
2タッチもフリータッチもファーストタッチが一番大事!!
技術があるということは、タッチ数に関係なく、サッカーを楽しめる事だと思います。
サッカーを本当に楽しんでもらえるよう、先に繋がるように取り組んでいきたいと思います!!